原文：

磁気特性を劣化させることなく高強度化するには、固溶強化が最も効果的である。そのため、従来の高強度電磁鋼板はＳｉ、Ｍｎ、Ｎｉなどを多量に含有している。しかしながら、固溶強化では製品段階の強度のみならず圧延全段階の強度も増加してしまい、所望の製品板厚への圧延加工が困難になり生産性に大きな課題がある。また、高価なＮｉを含有させるなど、合金こすとの大幅な増加も大きな問題である。

我々は、電磁鋼板の圧延加工性を損なうことなく高強度化する手段として転位強化に着目した。電磁鋼板の磁気特性は転位密度に大きく影響されることが知られており、転位強化された鋼の鉄損は増大する。しかしながら、回転子に使用される鋼板は固定子にしようされる鋼板より鉄損が大きくとも許容される。これは、モータのエネルギー効率は固定子の鉄損に支配されており、回転子の鉄損の影響は小さいことに起因する。ＩＰＭモータにおける回転子用電磁鋼板の鉄損レベルは、ジュール熱に起因した永久磁石の熱減磁を抑制する観点から設計すればよく、回転子用電磁鋼板の強化機構として、転位強化は十分に適用可能と想起したのである。

译文：

   在不削弱其磁性的基础上增加硬度，固溶强化是最有效的方法。因此，过去的高强度电磁钢板中都含有大量的Ｓｉ、Ｍｎ、Ｎｉ等成分。可是固溶强化不仅仅增加成品阶段的硬度，还会增加整个滚轧阶段的硬度，这就给目标产品的板厚滚扎加工带来了困难，成为一个重大的生产性问题。另外，含有高价的Ｎｉ等成分会大幅度增加合金成本，这也是一个重大的问题。

我们在不损坏电磁钢板滚扎性能的基础上，采取增加硬度的方法来进行错位强化。众所周知，电磁钢板的磁性对错位密度有很大影响，会很大程度上损坏钢铁。可是使用转子的钢板比使用定子的钢板的损失要小。这起因于马达的能量效率受定子的钢铁损失程度支配，转子的钢铁损失的影响比较小。为了减少ＩＰＭ马达中用于转子的电磁板的损失，只要从因焦耳热而导致永久磁铁的磁性减弱的角度来设计即可，作为强化转子电磁钢板的手段，错位强化十分适用。